歯列矯正って子どもの時はよく見かけたけど、大人になるとほとんど見かけませんよね。
でも事情があってこれから歯列矯正を始めたい人にとっては、
- 今から始めても遅いかな
- 治療ってどんな様子かな
と色々不安は尽きないと思います。
私は32歳で歯列矯正の治療を始めてまだ半年ですが、無料相談から抜歯の手前にいくまでの治療の様子をまとめたので、
私の体験が少しでもお役立ていただければと思います。
目次
32歳から歯列矯正を始めたきっかけ
もともと健康のための出費は投資と思っていて、
●学生でレーシック
●産後の骨盤矯正
に自費で通っていました。
そんな中でずーーっと迷ってて後回しにしていたのですが、
32歳で歯列矯正をする決意をしました。
他の治療は迷いなく即決できたのですが、これだけは10年以上心の片隅で迷い続けていたのです。
それは自分の中で、
- 歯並びが気になるのは前歯の上4本だけ(顎が狭くて入りきらない分、乱食いになっていて、少し前に出ている)。
- 下の歯と上の他の歯は割ときれいに並んでいる。
- 歯列矯正の症例写真と比べると比較的整っている。
と思っていたからです。
「他人から見たら気にならないんだろうけど、自分の中では気にはなる。」
という微妙~な状態でした。
一般に歯列矯正は、高額なだけでなく治療期間も長いとされているので、普段の生活習慣にどのくらい影響するのかも心配でした。
仕事をしていた時は忙しくて考える余裕もなかったのですが、2人目の育休中が落ち着いてきた頃にふと、
「あれ、今なら始めるのにちょうどいいんじゃない?」
と思いついたのです。
いったん思いつくと止まらなくなって、知恵袋で検索する日々。
「痛いって書いてるけど、陣痛よりましかなぁ。」
「カレー食べれなくなるんや・・・。」
「けど、やらないのも後悔やな。」
毎日矯正について調べたけど、症例は人それぞれ。
「やって良かった」「やらない方が良かった」色んな意見がありましたが、これ以上悩んでても仕方ないので、
かかりつけの歯医者さんに相談すると、歯列矯正を専門とする病院を紹介してくれました。
早速初回の無料相談で受診しに行くことになり、そこからあれよという間に治療が始まりました。
無料相談で現状把握
初回は簡単な診察をして、院長先生から現在の状態と治療計画についてざっくり説明がありました。
- 右奥歯の噛み合わせが悪い。
- 歯ぎしりで犬歯の摩耗が激しい
- 顎関節症(口を大きく開けると、メキって音がなる)
- 前歯の突出
- 治療期間は2年半(その後リテーナーの装着でトータル約5年)
- 上下2本ずつ、計4本抜歯
思ったより色々問題ありそう(;´Д`)
ちゃんと検査してもらってよかった。
やっぱりネットで調べるよりも、今の自分の状況を知ることが大事だな~と思いました。
私の場合は右半分の噛み合わせが悪い事で、将来歯周病や虫歯になるリスクが高いとのことだったので、迷いが吹っ切れました。
次回以降は料金が発生し、精密検査をして細かい治療方針をたてるとのことでした。
この時既に意志は固まっていたので、予約をして帰ろうとすると「よくご検討してください。」と念を押されたましたが、帰ってすぐに電話で次回予約を入れました。
精密検査で正確なデータをとる
ここから治療に向けて精密検査をして、さらに詳しいデータをとっていきます。
レントゲン撮影
レントゲン室に入って、色んな角度から撮影されました。
今振り返ると、この検査の時が一番痛かった(ワイヤー装着や抜歯よりも)。
病院によるのであまり参考にはならないかもしれませんが・・・
顔が動かないように、両耳の穴に耳栓みたいな固い装置で固定されるのですが、めちゃくちゃきつく締め付けられて、
イターー!( ;∀;)
耳の中にボールペン突っ込まれてるような激痛。
そんなきつくせんでも動きませんから!許して・・・・
歯型の採取
柔らかい粘土みたいなのを上下それぞれに押し当てます。
この粘土が結構大きくて
お、おえ・・・・( ;∀;)
軽くえづきそうになりながら、待つこと5分。
約60分の検査もようやく終わって、検査の結果は数週間後のお楽しみ。
これから治療は毎回3週間ごと。次回はいよいよ治療方針が決まります。
治療方針の説明と契約
「矯正する!」って決めた途端、ベルトコンベヤに乗っかった気分になってしまい、思考停止してた私。
病院についてから、
「そういえば治療の過程について何も知らないな~。今日何するんやろ。」
と気づき、急に不安になってきた・・・
「あの、今日抜歯しますか?」
(先生)「今日は、小さいワイヤーを奥歯に詰めるだけですよ。」
ヨカッタァ(;´・ω・)
たま~に治療途中で心変わりして中断する人もいるので、少しずつ段階的に進めていくのだそうです。
たしかに、抜歯したらやめれないもんね・・・。
ワイヤーを奥歯に詰める
上の歯の奥から2番目に太いリングをはめるから、今日はそのための隙間をつくります。
ゴリゴリと無理矢理太いフロスをねじ込んでるような感覚はありましたが、さほど痛みもなくあっさり終了。
見た目には全然目立たないのですが、上下の噛み合わせが微妙にずれて少し違和感がありました。
- こんな小さいワイヤーでも歯が動くのか!
- 装置全部つけたら口の中一体どうなるんやろう・・・
という驚きと不安がこみあげました。
前回の検査の詳細説明
最後に院長先生から、前回の検査を元にした詳しい治療方針の説明と同意書を渡されました。
内容は前回の通りだったのですが、今回は
歯型の模型で立体的に
レントゲン写真から写し取った横顔の輪郭を使った
説明だったので、よりわかりやすかったです。
横から見ると6℃も前に突き出ているそうです。
6℃って言われるだけじゃピンときませんが、横顔の輪郭にたくさん直線が引かれてて、そこにしっかり「6℃」って書かれてて、妙~に説得力がありました。
ブラケットの素材について
そして、重要な選択肢である、ブラケットの素材。
私はメタルにしました。
選んだ理由は、
- 柔軟性があり、治療期間の短縮につながる。
- 丈夫で切れる心配がない。
- セラミックだと追加料金がかかる。
目立つのは辛いですが、治療期間を優先しました。
帰宅してから思ったこと
小さいワイヤーを挟んだだけなのに、食事すると奥歯の溝に食べかすが残る!
噛み合った状態でなら、噛むごとに溝から勝手に食べかすがでて行くのだそうです。
1ミリにも満たないずれが嚙み合わせにこんなに影響するなんて・・・
噛み合わせって大事なんやな、と改めて気づかされました。
まずはリングの装着から
3週間後、予定通り上奥歯2番目にリングを装着。
前回のワイヤーのおかげで隙間があき、少し痛かったけど無事に装着完了!
口の中に何かある!( ゚Д゚)
前回のワイヤーとは比にならないほどの違和感。
リングには、先の治療で使うための2か所の穴があって、内側の穴が存在感あるんです。
舌を少しでも動かすと当たるので、気になってしょうがない!
でも、外からの見た目には全然目立ちません。
口角を指で引っ張ったら見える程度。
ただ、これも序の口。
ワイヤーを通してからが治療の始まりだと言われ、まだスタートラインにも立てていないことを知る。
今までのは準備だったのね(;´Д`)
いよいよワイヤー装着
抜歯をしてからワイヤーを装着する人もいるみたいですが、私の場合は逆でした。
ネットで調べると多くの人がここが一番痛いと言う、、、。
前日怖くなって眠れませんでした。
陣痛を経験してたって、怖いものは怖い。
ブラケットの装着
ワイヤーを通すためのブラケットを一枚ずつ付けていきます。
- 口内をクリーニング
- よく乾かす
- 糊のようなものを歯に塗る
- 院長先生が慎重にブラケットを張り付けていく
- 特殊なライトをあてる
- 接着完了。
ワイヤーを通す
ブラケットが付いたら、ワイヤーを通します。
初回なので、一番細いワイヤーから始めます。
シュルシュル~とブラケットの穴を通って最後にキュキュっとしめて終了。
最後絞める時に少しだけ、歯を引っ張られるような痛みがありました。
でも、思ったより全然痛くなかった!
ヨカッタ(●´ω`●)
しかし、最後に大事な説明が。
「これから6時間後位から2日にかけて痛みが増してきますので、痛み止めをだしておきますね~。」
なるほど。痛いのはこれからなのね。
痛みが出てくる前に、帰宅後早目に昼食を食べました。
なかなか来ないな~と思ってたら、晩ご飯あたりで徐々にズキズキし出して、、、、。
「これ、噛めないな。」
と思いつつ、空腹にも勝てなかったので、痛みに耐えつつごはんを食べました。
ワイヤー装着初日の食事
まず、前歯は使えません。
柔らかいうどんですら噛もうとしたら、「折れるんじゃないか?」ってくらい痛いです。
が、おかゆなら舌で押しつぶして奥歯で少しずつ噛んだらなんとかいけました。
あと、他の方が眠れないほど痛い、というのもなかったです。
痛み止めなしで寝れました。
どれ位痛いかは、結構個人差があるようです。
自分の歯に愛着がわいた
これからは今まで以上にお手入れが大変です。
これから虫歯になってしまうと治療が中断して、その分治療期間も長引いてしまいます。
なによりこれから抜歯も控えているので、自分の歯をこれ以上失いたくない!
今、人生で一番丁寧に歯のケアをしています。
先日病院に行ったら「全然汚れてませんよ」と言われてめっちゃ嬉しかったです(∩´∀`)∩
(初めて歯医者さんに褒められた( *´艸`)
まとめ
いかがでしたか。
治療のスタートラインを少しイメージできてでしょうか。
私は32歳で始めてまだ半年ですが、日常生活の不便も徐々に慣れて、少しずつ治療が進んでいくのが楽しみになっています。
でも、ここまで来るのにはたくさん悩んで葛藤もありました。
実は数年前に一度、他の病院で無料相談を受けていて、その時はふんぎりがつかずに諦めていたのです。
今回始めたのは「育休」がきっかけでしたが、今の病院で受けた無料相談の診断の結果が一件目と同じだったことが信頼につながり、すぐに通院を始めることができました。
もし、あなたが今から歯列矯正を始めようか迷っているなら、まずは2か所以上で無料相談を受けてみるといいと思います。
これからも長く付き合う大切な歯だから、最初の病院選びは慎重にしたいですよね。
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